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インフルエンザについて

インフルエンザについて

 インフルエンザウイルスによる急性感染症で,毎年 季節性インフルエンザとして流行し,人口の 5~10%が罹患すると言われています.そのため,流行時期や地域の流行状況が診断するのに大いに役立ちます.

 飛沫や接触感染 1~3日の潜伏期間ののちに,鼻汁,咳や発熱で発症し,倦怠感,筋肉痛,関節痛などの全身状態が続きます.抗インフルエンザ薬の投与が無くても,多くは1週間以内に軽快します.

 まれに肺炎や脳症などの合併症や基礎疾患の増悪を起こすことがあります.危険な徴候としては,症状改善後の再発熱や咳の悪化,激しく持続する嘔吐,呼吸困難・息切れや頻呼吸,意識障害あるいは意思疎通不良 などが挙げられます.このような症状が見られた際は,担当医もしくは緊急対応可能な医療機関に 即時連絡することが必要です.

 鼻汁や咽頭拭い液による迅速抗原検査は 特異度が高いため,陽性であればインフルエンザと診断することが可能です.しかし、感度はあまり良くなく,陰性であってもインフルエンザを除外することは困難です.

 治療としては,安静,栄養摂取,水分補給の他に,対症療法,抗インフルエンザ薬投与を検討します.

 抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬 など)は発症48時間以内に服用(開始)する必要があります.定められた期間は確実に服用し,吸入薬では吸い残しがないようにします.

 小児や未成年者では,インフルエンザ初期や抗インフルエンザ薬服用開始2~3日間は,異常行動に注意し、独りきりにしないことが大切です.

 学校保健安全法では,インフルエンザの出席停止期間は,「発症後5日経過し,かつ解熱後2日間(幼児は3日)」と決められています.

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