減塩・禁煙など(生活習慣の改善)
糖尿病治療ガイド・高血圧診療ガイド・動脈硬化性疾患予防ガイドライン などに記載されている内容をまとめてみました.
【食塩制限】
・1日 男性 7.5g 未満 女性 6.5g 未満とする.
(日本人の平均摂取量は 12g)
・食事の味付けは超薄味にする.
・漬物・汁物・インスタント食品・外食を控える.
・調味料はかけるのではなく、つける.
・高血圧患者・脂質代謝異常者は、1日6g 未満が推奨される.
・糖尿病性腎症合併患者の食塩制限は、病期によって異なる.
・減塩による降圧効果は個人差があるが、高齢者・慢性腎臓病(CKD)、
メタボリックシンドローム合併患者などでは より大きな効果が期待できる.
・降圧薬、特にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)やアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬服用者では、減塩により有効な降圧が期待できる.
【飲酒】
・エタノールとして 25g※ /日 以下とする(女性はその半量以下に).
※ 日本酒1合・ビール中瓶1本・焼酎 0.5合・ウイスキー・ブランデー ダブル1杯・ワイン2杯に相当する.
・アルコールの単回摂取は 数時間持続する血圧低下をもたらすが、長期的飲酒習慣は高血圧の要因となり、大量飲酒量は脳卒中や がんのリスクを高める.
・晩酌は早朝高血圧の要因となるので注意が必要である.
【禁煙】
・喫煙が循環器・呼吸器疾患の危険因子となることは確立している.
よって直ちに止めるべきである.
・1本の紙巻きたばこの喫煙で、15分以上持続する血圧上昇をひき起こす.
・たばこ1本の喫煙で13分 寿命を縮めるとの研究結果がある.